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2009年:家づくり検討 2010年:建築家決定&プラン計画 2011年:着工(3月)~ 完成(8月)

   
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昨日の記事の続きになります。


まずは吊り式ではなく「上下にレールがある引き戸」の場合↓




※上部のレールは天井まで建具があるので見えません
 図では分かりやすいように表しました


戸を引いたときに、間口が全開にできています。




では、間口と建具のサイズはそのままで「吊り式(下レールなし)」にした場合↓




分かりますか?

振止めの金具の分だけ開口部がふさがれてしまっています。
間口が全開にならないのです。

2センチ~3センチくらいのことらしいのですが
もともと開口幅が狭く取られている場合はとても困りますよね。



この解決策はひとつ。
建具の幅を大きくすることになります。

間口の大きさを変えず、建具幅を大きくした図↓




建具の幅が大きくなる→金具の位置をズラせる→間口が全開に出来る

ということなのです。
説明下手ですみません…分かりますでしょうか?



見比べやすいように並べてみました↓


私は夫にも呆れられるくらい、こういうことを理解するのが大の苦手で
言葉や身振り手振りで説明してもらっても全く理解できず
実際にティッシュ箱などを使って実際の動作を見せてもらって
やっと理解ができました(; ̄ー ̄A

そして、
聡明な方ならもう気付かれているかもしれませんが
この方法は、大きな建具を引ける幅の壁面がなければ出来ません。


我が家では吊り建具に変更したことで
2か所、全開出来ない場所が出来てしまいました。

最初から吊りで計画しておけばこのようなことはなかったはずなので
後悔しているポイントでもあります。


皆様の家づくりの参考になれば幸いです^^



変更したレールは各部屋の引き戸の床面レールです。

以前は「ツバ付き アルミVレール 9X9」を採用予定でした。↓


単純にレールもオープンハウスで見てきたけれど目立たないし
上下にレールがあったほうが外れにくかったり
不具合が起こりにくいかな?と思ったからです。




そんなところに工務店の方から頂いた提案がこちら↓



上だけで吊って、下のレールはナシの「吊り式引き戸」です。

確かに、下にレールがないのは掃除のことを考えると魅力的です。


が!


強度など、不安な点もたくさんあったので建築士さんにいろいろと
聞いてみました。


 Q「外れやすくなるなど、強度の面は心配ないのか?」

 A「強くぶつかった場合、下の振止め金物の部分が破損するかも」

 解決策)・ドーンとぶつからないこと(←解決策と言うより注意点^^;)
      →お子さんがいる家庭だとこういう事故が起きやすいそうです。

     ・破損しにくいように、建具の掘り込み部分にアルミなど金属を貼る

図で説明するとこんな感じです↓






 Q「下レールなしのメリットは?」

 A「床にレールがないのでスッキリする」
  「建具が反ってきた場合の調整が簡単」

  レールがない=掃除がしやすいのが最大のメリットだと思います

  またふたつ目のものは
  「レールがあれば反りにくい」と素人考えでいたのですが
  違うようで、ウチの場合建具が既製品ではなく造作で高さが大き目なので
  レールがあってもなくても反る可能性が高いのだとか。

  反ってしまった場合に、下にレールがないと上部についた金物だけで
  素人でも簡単に微調整が効くので、長い目で見ると安心なんだとか。

ここの金具で高さの調整ができます↓






 Q「下レールなしの強度以外のデメリットは?」

 A「強風時、下にレールがあるものに比べてカタカタと揺音がする」

   「建具が浮いているので、下に隙間ができる」
   →気密性が下がります

   「場所によっては間口が狭くなる」
   →長くなるので明日の記事にさせてください。

   「天井の掘り込み幅が、広くなる」
   →建築士さんのものだと、約1センチの溝に対し
    吊りだと2.4センチ(一般的な建具)の溝になる
   →意匠性が下がる

こちらが建築士さん案の場合の天井の溝です↓



確かにスッキリしていて美しいです。



以上のことを、承知した上で下レールなしに変更することにしました。

我が家は気密性については重視していないのと
少しくらいの音は許容できると考えたからです。

それよりも、反った時のことや日々の掃除のメリットの方が
デメリットよりも大きく感じられました。


どちらも一長一短なので、何を優先するかの選択になりますね。

利便性=デザイン

が成り立てばいちばんなのですが、なかなか難しいです~。


現場で写真を撮っていると、工務店の社長に言われました。

「隠れてしまう前に、しっかり金物を撮っておけ」
※命令口調なのは伯父だからです。

せっかく撮ったので、記録としてUPさせてください<(_ _)>


カナイ
N-フリーダム筋かいプレート



筋かい(45×90)を柱に接合する金物で
耐震性能を高めてくれる役割があるそうです。




カナイ
スリムビルトコーナー



柱と横架材のコーナー面を接合する金物だそうです。




カナイ
ホーマープレート240



梁が長い場合、必ず継ぎ手が発生します。
その継ぎ手部分の接合に使う金物だそうです。




サトウ
タイシンニート



柱と梁、柱と土台等を接合する金物だそうです。
役割的には梁と梁をつなぐ「ホーマープレート」と同じ。




タナカ
ビスどめホールダウンU 15kN用



柱の引き抜きを防止してくれる金物だそうです。




タナカ
耐震Jケーブル



ホールダウン金物とセットで使用して




タナカ
偏芯座金付ボルト



ホールダウン金物とセットで使用して、柱と横架材の接合をするそうです。




フクビ
鋼製束



大引を受ける鋼製で出来た床束。
昔は90mm角程度の木材だったそうですが
今は、乾燥や収縮による床鳴りを防ぐために、高さ調整が簡単にできる
鋼製やプラ製が増えているそうです。




その他
高い所にあって詳細が分からなかった金具(左写真)と
土台のアンカーボルト(右上写真)



アンカーボルトはコンクリートの基礎と木の土台を接合する金物だそうです。



いずれの金物も地震対策の一貫で阪神大震災後に
義務化されたりしたものが多いのだとか。

それにしても、金物だけでもいろいろな種類がありました~。
「写真を撮っておけ」と言われなければ、
関心を持つこともなくスルーしていたと思いますが
またひとつ勉強になりました。

適当に使ってあるように見えて、きちんと計算された上で
配置されているのですね。





そろそろサッシが入らなければならない時期なのですが
ウチで使うサッシのサイズは東北の工場で作られていたものだそうで
納期の見込みが立たないそうです。
あと、窓ガラスも同じく、納入時期未定です(; ̄ー ̄A

というわけで、窓の部分も雨仕舞いの関係で
とりあえず、サッシの代わりに仮で防水シートが貼られています。



ニチハ製「モエン透湿防水シートⅢ」と書かれていたので
どんなものか調べてみました。


簡単に言うと、

雨は通さないけど室内の湿気外へ逃がすシート

だそうです。
「透湿防水シート」という名前の通りですね。

外壁表面で防ぎきれない雨水や内部の結露水や
経年劣化で出来たヒビや隙間から入り込む雨水などが、
構造体にまで達するのを防止する役割があるのだそうです。

そこまで水が入りこまないのがいちばんですけど
備えあれば憂いなしですね^^



防水シートの下に貼られた石膏ボードは
チヨダ GB-R」と書かれていました。



こちらもどんなものか調べてみました。
以下はチヨダウーテのHPからの引用になります。
せっこうボードは、石膏を成分として両面をボード用原紙で被覆し、
板状にした耐火性に優れた建材です。

一般住宅から超高層ビルまで、壁や天井等に多く利用されており、
建築基準法の内装制限に適合する防火材料です



 「防火・耐火性
  芯材の石膏には、約20%の結晶水が含まれています。
  (これは、畳1枚のサイズだと2リットルの
   ペットボトル1本半分の水分に相当します。)
  火災時には、この結晶水が無くなるまで温度上昇と延焼を防ぎ、
  初期消火につながります。

 「断熱性
  熱抵抗が比較的高く、湿度の自立調整機能もあるため
  夏は熱気の侵入を防ぎ、
  冬は室内の暖かさを保ち、冷暖房の効率を高めます。


 「遮音性
  厚手品や重ね張りによって、優れた性能を発揮します。
  マンションやホテル、病院など
  プライバシーや静けさが要求される建物に広く利用されています。


 「寸法安定性
  芯材の石膏は、熱や湿気による伸縮が極めて小さいため、
  他の内装材に比べて寸法変化がほとんどありません。
  施工後の歪みに心配せずに使用できます。



ウチで使われるのは一般的なもので厚手品ではないし重ね張りもしないので
遮音性は期待できないと思いますが、色々な機能があるのですね。
小さめに切断された端材を持ってみたのですが、結構重かったです。


で、現在はこんな感じになっています。



本来は窓の部分もシートで覆われているので暗いですね^^;

窓が待ち遠しいこの頃です。


  
プロフィール
Author:ru:ri

建築設計事務所にて
ロの字型の
平屋を建てた記録です。

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にてグランプリを受賞しました
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